現在世界には350〜400の手話があるといわれる。しかし、これらの90パーセント以上に公式に翻訳された聖書がない。これらのろう者のための聖書翻訳とコンサルタントに挑んでいるのが米団体ドア・インターナショナルだ。
昨年はCOVIDのために、ろう者の労働と収入源が直撃を受けた。米国ではおよそ75パーセントのろう者が不完全就業か失業中で、身に付けた教育が十分生かせていない。
また途上国では国の支援はなく、ろう者は手作業や日雇い労働に就くのだが、COVIDはそれらの仕事を直撃し、世界中のろう者の収入が突然断たれるケースに見舞われている。しかし、ドア・インターナショナルによれば、このような困難は、ろう者に福音と希望を届ける大きなチャンスになっているという。
熟練したろう者のリーダーと初心者がチームとなって伝道する「2対2」伝道は、昨年大きな成果を上げた。また30ドルをささげて、ろう者家族の困窮を30日間助ける「30/30」プログラムは、幾つかの国で500のろう家族の必要に届いた。もちろんそれらの人々には福音も提供できたのだ。
20〜30代の若いろう者のオンライン集会も活発になされた。この場合、教師が長距離を移動する必要がないために、効率的に数多くの集会が開かれた。
ドア・インターナショナルの2021年の目標は2つで、
1)先住民のためのリーダー訓練
2)新しい翻訳プログラムへの取り組み
だという。
特に収入面での被害が大きいろう者のため、また彼らの間でさらに宣教が進むように祈っていただきたい。