英国国教会の首席聖職者で、世界に広がる聖公会の霊的最高指導者であるカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー(64)は22日、来年夏に約3カ月間のサバティカル(長期休暇)を取得すると発表した。
ウェルビー大主教がサバティカルを取得するのは2005年以来。13年にカンタベリー大主教に就任してからは、今回が初めてとなる。サバティカルの期間は5月から8月上旬まで。しかし、その後も別の休暇を取り、職務への復帰は9月上旬になるという。
発表(英語)によると、ウェルビー大主教はこの期間、ケンブリッジと米国で、和解に関する研究のために大半の時間を費やす予定だという。期間中は、大主教の不在を補うため、英国国教会の次席聖職者であるヨーク大主教スティーブン・コットレルとロンドン主教サラ・マラリーが一部の職務を担い、ウェルビー大主教も必要に応じて連絡を取り合う。
ウェルビー大主教はツイッター(英語)に、英国国教会のすべての聖職者は7~10年ごとにサバティカルを取得可能だとし、取得を奨励するコメントを投稿。「聖書は仕事と休息について多く語っています」「(サバティカルは)どの聖職者も、神の働きに対して絶対不可欠というわけではないということを思い起こさせてくれます」と語った。