「ペトロ岐部と百八十七殉教者」の列福式が24日に開催される長崎市松山町の県営野球場「ビッグNスタジアム」で17日、会場の設営が始まった。
西日本新聞によると、この日は約30人の作業スタッフがグラウンドで人工芝や土を保護するためのシート約150枚を張り巡らす作業を行なった。式の際、グラウンドには1万5000脚の椅子が並べられるほか、バックスクリーン下には祭壇が、両脇には式の様子を投影する大型スクリーンが設置される。これらの設営作業が今週末まで続けられるという。
列福式とは、カトリックで死後その徳と聖性を認められた信徒を「福者」とするもので、日本での開催は初となる。式には国内外から約3万人の参列が見込まれている。
福者となるのは昨年6月に選定されたペテロ岐部を含む江戸初期の殉教者188人。一度にこれだけ多くの日本人が列福されるのは1867年以来となる。