神奈川県内のプロテスタント教会で、関係者1人が新型コロナウイルスに感染していたことが、17日までに分かった。教会によると、症状は軽症だという。感染が判明したのは11日で、日曜日の翌12日は礼拝を含むすべての集会を中止。礼拝はネット配信のみに切り替えて行った。今後もしばらくはすべての教会活動を中止し、集会は礼拝を含めてネット配信のみで対応していくという。
この教会では、3月上旬からほぼすべての教会活動を中止し、会堂での礼拝は5月中旬ごろから再開していた。再開後も礼拝は複数回に分けて行い、さらに一部は予約制にして参加者数を制限。なるべくネット配信を利用して自宅で礼拝をささげることを呼び掛けるなど、感染防止対策は徹底して行っていたという。
11日は感染判明後、会堂での礼拝に参加を予定していたすべての信徒に電話連絡し、状況を説明。さらに、感染症対策として作成していた礼拝参加者の名簿をもとに、前週の参加者にもすべて連絡し、症状の有無などを確認した。12日は、知らずに教会に来た人もいたが、教会の入り口で丁寧に断り、会堂の中には一人も入れなかったという。
感染経路は不明だが、現時点で感染者の家族を含め、教会スタッフ、信徒ともに他の感染者は確認されていない。感染判明後は、保健所とも連絡を密にしながら対応を行った。牧師は、「これまで教会としてかなりの対策をしてきたつもりだったが、感染者が出て残念。今回のことを教訓に、さらに対策を徹底していきたい」と話している。
神奈川県では17日、新たに43人の感染が発表され、県内の感染者数は累計で1919人となった。都道府県別では、東京都、大阪府に次ぐ感染者数となっている。