いのちのことば社が運営する宿泊研修施設「恵みシャレー軽井沢」(長野県軽井沢町)が、今年10月末で営業を終了する。また、同じく同社が運営する直営店「オアシス仙台店」(仙台市)は、15年入居していたビルからの移転を決め、移転先が決まるまで休業するという。
恵みシャレー軽井沢の公式サイトに掲載された発表によると、近年、宿泊利用者の減少と施設の老朽化が急速に進み、大規模な修繕を必要とする箇所が多数生じていたという。その中で、新型コロナウイルス禍に見舞われ、理事会・役員会で協議を重ねた結果、これ以上の継続は困難と判断した。
営業を終了する10月末までは、「恵みシャレー軽井沢 フェアウェル・シーズン」として、個人利用のみの宿泊は受け付ける。「これまでの長年にわたるご愛顧、ご利用、ご支援を心から感謝申し上げます。施設のご利用を検討くださっていた方々には、誠に心苦しく存じますが、何卒ご理解をいただきますようお願い申し上げます」としている。
一方、オアシス仙台店は、同社公式サイトの発表によると、数年前から売り上げが減少し赤字が続いていたという。固定費削減のため家賃を抑えられる移転先を探していたところに新型コロナウイルス禍が直撃。緊急事態宣言が発令されたことで4月から休業となり、業績回復が見通せない中、現在の所在地での営業継続は困難と判断した。
移転先が決まるまでは休業とし、現在、仙台エリアでの営業再開に向け、候補地を探しているという。同社は「良い移転先が見つかりますようにお祈りいただけましたら幸いです。移転先と再開の日取りが決まり次第、あらためてお知らせを致します」としている。