新型コロナウイルスとの闘いで多くのストレスを抱える医療従事者を支えようと、心理専門職や認定臨床宗教師などの有志が立ち上がり、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を活用して無料で傾聴を行う取り組みを始めた。医師や看護師などの医療専門職だけでなく、事務職や清掃業務など医療機関に務めていれば誰でも利用できる。
サービスを提供するのは「感染症と闘う医療従事者の話を聴く会」。医師で上智大学大学院実践宗教学研究科の井口真紀子氏が世話人会代表、上智大学教授で同大グリーフケア研究所所長の島薗進氏や精神科医で臨済宗建長寺派林香寺住職の川野泰周氏などが世話人となり、4月20日に開設した。神道や仏教、キリスト教を含む宗教諸派でつくる世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会も後援している。
国家資格である公認心理師などの倫理綱領を参考に独自の倫理綱領を定め、事前研修を受けた心理専門職、傾聴有資格の担当者が対応する。予約はオンラインで受け付けており、担当者は予約画面で選択可能。時間は1回40分程度で、基本は単回で終了するが、状況に応じて最大5回まで無料で利用できる。予約はこちら。