ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」用のゲームソフト「リトルビッグプラネット(LittleBigPlanet)」が、使用している音楽にイスラム教を冒涜する恐れがあるとして発売延期となった。同ソフトを開発した英企業の情報として20日、AFP通信が伝えた。
問題となったのは、ゲームのワンシーンで使われているマリ出身の音楽家、トゥマニ・ジャバデの曲。歌詞の中にイスラム教の聖典コーランにある表現2つが含まれており、ゲームでの使用がイスラム教冒涜と受け取られる可能性があることが明らかになった。
これに対し英国のソフト開発会社は不適切だったと謝罪。早急に該当部分を修正するという。ゲームの北米への出荷は27日の週となる見込み。日本では予定通り10月30日に、英国、欧州、中近東、オーストラリアなどではそれぞれ11月3日の週に発売される見通し。
ゲームと宗教を巡っては、ソニーは昨年も英国にあるマンチェスター大聖堂の内部を銃撃戦ゲームの背景に無許可で使用したとして、英国国教会から抗議を受けるなどした。