新約聖書の冒頭に系図を掲げ、無味乾燥にたくさんの名前が並んでいますが、これでいっぺんに読む気がしなくなった。
確かに、聖書というネームバリューに引かれて手にとった人々の読む意欲を、のっけから失わせるものですね。これは例えば、いかめしい城門みたいなものかもしれません。近づく人にある種の覚悟を求めるところがあります。しかし、怖じることなく門を叩いて中に入る者は、中の優美な庭園、壮大な城郭、見晴らしの天守閣を歩むことができるのです。
この系図は、血筋を示すよりも旧約時代の歴史を表すもの、神の約束を担う人々の連綿たるつながりを示すものであって、その到達点がイエス・キリストであることを初めに宣言するものです。
とにかく長い時代はるかに約束が続いてきたことを感じ取れればいいわけで、それ以上のことは分からなくとも、当面気にする必要はありません。続いて読み進めましょう!
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