日本国際飢餓対策機構(JIFH)は、スタッフが10日から11日にかけ、豪雨により被災した岐阜県関市の上之保、下之保地区、岡山県倉敷市の真備町地区に現地入りし、被災状況の報告を公式サイトに掲載した。
<岐阜県関市>
JIFH愛知事務所のスタッフは10日、日本キリスト改革派関キリスト教会の橋谷英徳牧師と共に、上之保、下之保の両地区を訪問。タオルやバケツなどを被災者に配った。「報道だけでは見えない、かなり広範囲にわたる被害」が出ているという。現在、ライフラインはほぼ回復し、物資は十分に集まっているが、一部地域では回復に時間がかかりそうなところや、支援が行き渡っていない場所もあると見られるという。
関市では8日未明、津保川が氾濫。上之保地区では、車に乗っていた男性1人が亡くなった。岐阜県内の被害は関市に集中しており、市内の318棟が床上浸水し、461棟が床下浸水した。
関市社会福祉協議会は9日、災害ボランティアセンターを開設。岐阜新聞によると、10日は県内外から約450人が駆け付け、泥出しなどのボランティア活動を行った。ボランティアは12日も募集している。詳細はこちら。
<岡山県倉敷市、総社市>
岡山県内の被災地には、JIFH緊急援助班のスタッフ2人が現地入りした。地域の約3割が冠水する大きな被害に見舞われた倉敷市の真備町地区には11日朝に入り、被害状況を確認。道路からは水が引いいているものの泥まみれで、運転が非常にしずらい所もあり、多くの水田が泥をかぶって様変わりしていたという。
10日に入った総社市昭和地区ではすでに水が引いていたが、現地の様子から、川面からかなり高い位置まで水が上がってきたことが分かったという。水田は水浸しになったままで、果物用のハウスも被害を受けていた。
真備町地区に入る道路は限られているため、現地はひどい渋滞で、カーナビによる案内の2倍の時間がかかった。真備町地区の中心部は、店舗、一般住宅ともにかなりの数が浸水しており、トイレもどこに行けばよいのか分からない状況だったという。
倉敷市社会福祉協議会は11日、災害ボランティアセンターを開設。11日から13日までは倉敷市在住者のみを受け入れ、14日以降、募集範囲を拡大する予定。詳細はこちら。
JIFHは倉敷市内の避難所に、パン・アキモト(栃木県)提供のパンの缶詰約800缶と、アイリン(愛知県)提供の女性用下着計600枚を配布。現在は、地元の支援ネットワークによる活動を支援しており、機構としてのボランティア活動は検討中。豪雨による被災者支援のための募金は下記で受け付けている。
■ 郵便振替
口座番号:00170・9・68590
日本国際飢餓対策機構 (通信欄に「2018年7月豪雨」と明記)
■ クレジットカード
公式サイトを参照