千葉市の人々に音楽を通して福音を伝えたいと、市内の諸教会が中心となってコンサート「第1回ゴスペル都千葉」が6月30日、千葉市文化センター・アートホールで開かれ、市民ら約250人が参加した。国際基督教大学(ICU)に通う現役女子大生のボーカルユニット「ちるうた」や、韓国CCM(現代キリスト教音楽)を代表する音楽監督の蔡漢星(チェ・ハンソン)さんなどの実力派アーティストが次々とステージを披露し、韓国キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)で20年間にわたり奉仕した崔漢奎(チェ・ハンギュ)牧師が聖書のメッセージを伝えた。
千葉市内で活動する一人の韓国人宣教師が昨年、「花の都・千葉」と書かれた駅前のモニュメントを見て、「この千葉市に住む100万人の人々が、福音によって希望を持てたらどんなに素晴らしいだろう」と、「ゴスペルの都・千葉」というビジョンを持ったのがきっかけ。その後、開催に向け祈りの輪が広がり、最終的には、地域で長い歴史のある伝道協力組織「市民クリスマスin千葉実行委員会」と超教派市内牧師会が協力しての開催となった。
ステージでは、クリスチャンで韓国トップレベルのサクソフォニスト、朴光植(パク・ファンシク)さんが圧巻のパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げたほか、日本での活動経験も豊富な韓国の賛美宣教団「オンギジャンイ」が、洗練されたハーモニーで主への賛美をささげた。
チェ・ハンギュ牧師は、すべての人の心が洗い清められるために、イエス・キリストが十字架上で血を流されたことを強調し、「祈らなければ神様と出会うことはできません。イエス・キリストの血潮に頼らないで、イエス様と出会うことはできないのです。イエス・キリストの血潮に頼ってください」と信仰の決心を呼び掛けた。
メッセージの最後には日本のために祈りをささげ、「イエス・キリストの十字架の血潮によって日本の方々の心を清めてください。心に聖霊の炎を注いでください。日本にリバイバルを与えてください」と力を込めた。
チェ・ハンソンさんは、この日がステージ初披露となる3曲のオリジナル曲を力強く歌い上げたが、最後の曲では感極まって声を詰まらせる場面も。企画の立ち上げ当初からこの日のために祈りを重ねてきた司会の妹尾(せのお)光樹牧師(純福音成田教会)が、「なぜチェ監督に声が出ないほどの感動を神様が与えてくださったか。それほどに神様がこの日本を、千葉に住む人たちを愛しているということではないでしょうか」と問い掛けると、会場からは大きな拍手が起きた。
最後は出演者全員がステージに集まり、会場全体で「きみは愛されるため生まれた」を合唱し、日本福音ルーテル千葉教会の小泉嗣(つぐ)牧師が祝祷をささげて閉会した。
実行委員会ではこれから、コンサートの開催に限らず、文化交流やさまざまな活動を通して千葉市の人々に聖書のメッセージを伝えていきたいという。今後の活動については、随時フェイスブックなどで情報を発信していく予定だ。