12回のグラミー賞受賞経験のあるゴスペル音楽界のスター、カーク・フランクリン(47)が、故郷テキサス州アーヴィングで来年、新しいゴスペル音楽フェスティバルを開催する。ゴスペル音楽の衰退を懸念するフランクリンは、フェスティバルを通してゴスペル音楽に新しい機会を提供したいと願っている。
フランクリンは11月26日、アーヴィングにあるトヨタ・ミュージック・ファクトリーのパビリオンで来年5月26日に、「エクソダス・ミュージック&アート・フェスティバル」を開催すると発表した。米大手イベントプロモーター会社「ライブ・ネイション」と提携して開催する。すでにタイ・トリベット、マーヴィン・サップ、タメラ・マンら、有名ゴスペル歌手の出演が決まっており、フランクリンは「もっと多くの(出演者の)名前をすぐに発表する」とも約束した。
自身のインスタグラムでこの発表をしたフランクリンは、フェスティバル開催の目的について「私ではなく、ゴスペル音楽のため」と強調。「この文化、このジャンル、神の栄光が目的なのです」と続けた。
「ついに私が大好きな、私の属するこのジャンル、私にとって非常に重要なもの(ゴスペル音楽)が、今新たなレベルの興奮を見いだす素晴らしい機会を得ようとしています。希望に満ちた、心地良い最高のゴスペル音楽を皆さんにお届けできる、新しい機会が与えられようとしているのです」
「(フェスティバル開催日は)ゴスペル音楽の歴史において、この種のイベントが行われる初めての時となるでしょう。最高の、そして最も輝くゴスペル音楽を経験する時となるはずです。これは、私にとって大きなことではなく、私たちにとって大きなことなのです」
フランクリンはこれまで、ゴスペル音楽界の衰退に懸念を示してきた。昨年には、仲間のゴスペル歌手エリカ・キャンベルのラジオ番組に出演し、ゴスペル音楽の人気の衰えについて語った。
「ゴスペルの人気が衰えているだけではなく、この文化の中でイエスの人気が衰えているのです。子どもたちは教会に通っておらず、彼らはもはやゴスペルを聞いていません。それでもし音楽が廃れるなら、それを私は恐れていますが、私はゴスペル音楽がディスコ音楽やロックンロールのように廃れるのを望んでいません」
「私にとって最もつらいのは、私の大好きなジャンル(ゴスペル音楽)が非常に苦戦しているのを見ることです。泣き言を言ったり、不満を口にしたりしていると、人々が感じないよう注意しなければならないことは分かります。しかし何かが激しくぶつかったとき、一番下のものが最も苦しむというのは、まさに現実なのです。ゴスペル音楽は実際、音楽業界に関する限り、打撃を受けているのです」