コーカサス3国アルメニア教会シリーズ ①
アルメニア正教会
総本山エチミアジン大聖堂 ①
ノアの箱舟の木片・イエスの脇腹を刺した槍
訪問日 2017年6月22日
今回の旅(2017年6月15日~23日)は、カスピ海と黒海の間にあるコーカサス3国、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの9日間周遊ツアー。
石油や天然ガスで経済的に豊かなアゼルバイジャン。首都バクーには、有名な建築家ザハ・ハディッド設計の斬新なデザインの美術館やモダンな建物がある。旧市街にはシルクロードを旅した隊商の宿を改装した素敵なレストランや宮殿があり、はるか昔のシルクロードのにぎわいを想像しながら趣のある街を散策した。
ジョージアの首都トビリシは、幾多の王朝が都を置いたという古くからの歴史を持つ大きな町で、川が流れ、緑豊かで美しい所だ。ジョージア正教だけでなく、アルメニア正教の教会もユダヤ教の教会もあり、アゼルバイジャン人もアルメニア人も数多く住んでいる活気のある町。小龍包を大きくしたヒンカリやケバブ、ジョージア風チーズピザなど、料理がおいしい。ブドウ発祥の地といわれ、ワインも手頃でおいしい。
最後に訪れたアルメニア共和国は、1991年9月21日に旧ソ連から独立。面積は2万9800平方キロ、首都はエレバン。人口約320万人。北はジョージア、東はアゼルバイジャン、南にイラン、西はトルコと接している。
キリスト教発祥の国として古い歴史があり、エチミアジン大聖堂は世界遺産に登録されている。世界最初のキリスト教会といわれるアルメニア正教の総本山。敷地内の博物館にはノアの箱舟の木片や、イエスの脇腹を刺したという槍(やり)が展示されている。
ノアの箱舟が漂着したアララト山
アララト山は1つの山だと思っていたが、実は2つの山からなり、ノアの箱舟が漂着した大きい山は標高5165メートル、その左にある小さい山は3925メートル。富士山のような形と、裾を長くひいた姿が美しい。アルメニアから見えるがトルコ領にある。
総本山エチミアジン大聖堂 正門
エレバンから西に約20キロの所にあるエチミアジン大聖堂は、世界最古の大聖堂である。アルメニアは、世界で最初にキリスト教を国教に取り入れた。
アルメニア正教会の総本山であり、敷地内には最高聖職者「カトリコス」の住居、博物館、宝物館、神学校がある。世界最古の教会は、301年から303年に建てられ、そのあと7世紀、17世紀、18世紀に建て直された。
大聖堂 外観
■ 動画:総本山エチミアジン大聖堂・外観
大聖堂 内観
■ 動画:総本山エチミアジン大聖堂・内観1
■ 動画:総本山エチミアジン大聖堂・内観2
ノア箱舟の破片・ロンギヌスの槍
博物館にはノアの箱舟の木片や、イエスの脇腹を刺したという槍が展示されている。
ノア箱舟の破片
木片の左下角が欠けているのは、ロシア兵が持って行ってしまったからと。
ロンギヌスの槍
ガイドの説明によれば、槍は世界に3つあり、ここに所蔵されているものが本物(英国の学者により)であるとのこと。
■ 動画:総本山エチミアジン大聖堂 ノア箱舟の破片・ロンギヌスの槍
◇