ルルド3 巡礼2 セントジョセフ礼拝堂
Chapelle St-Joseph
献堂1968年5月1日 鉄筋コンクリート造 会衆席450席
訪問 2016年5月25日 場所 フランス・ルルド Lourdes
設計者 ピエール・ヴァゴ Pierre Vago
前回(2013年10月31日~11月1日)訪れたときには、洪水被害のためか、セントジョセフ礼拝堂の内部に入ることができず残念に思っていた(川岸のあちこちに流木や橋、欄干などの残がいが見られ、大聖堂前の敷石を剥がして修復工事中。ドライバーに聞いたところ6月と10月に2度の大洪水があり、ルルドの町は大きな被害を受けたとのこと)。
今回のルルド巡礼では、この礼拝堂に入って中を見るのが一番の望みだった。
セントジョセフ礼拝堂は、丘の段差を利用した半地下の現代的な建物。聖域の入り口、聖ミカエル門を入って右手に歩くと、少し地面が下がったゆるやかな小道の先にひっそりと入り口がある。そのまま行き過ぎてしまいそうな小さい礼拝堂のように見える。450人収容の広さがあるとは思えない。
外観
コンクリート打ち放し、屋根は芝生を貼った丘、周囲と一体化している。
内観
天井、梁ともコンクリート打ち放し、内壁は白のスタッコ仕上げ、床はグレー御影石貼、そして背面にモダンなステンドグラス、やわらかな光が注ぐモノトーンの落ち着いた祈りの空間。
礼拝堂は、聖卓を中心にした扇型で、450席の円形会衆席。祭壇は角のコーナーに位置し、全体的に会衆席は祭壇に向かって傾斜している。祭壇正面の十字架と、両側に聖母マリア像と聖ヨセフ像が配置され、天窓から十字架に光が差し込んでいる。
十字架の道行
車椅子巡礼団
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