長崎県島原市有明町の住宅で28日夕、この家に住む無職・堀田新一さん(81)が死亡しているのが見つかった。堀田さんは、浴室で服を着た状態で倒れており、複数の刺し傷があった。警察が殺人事件として捜査している。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、島原市有明町大三東丁(おおみさきてい)にあるこの家は、堀田さんの姉の夫である酒井廣(ひろし)さんが所有。酒井さん夫妻は高齢者用の福祉施設に入居しており、堀田さん1人がこの家に住んでいたという。日本テレビによると、この家を訪れた酒井さんのおいが28日午後6時半ごろ、死亡している堀田さんを発見。知人を通して警察に通報した。
家の中には物色された形跡はなく、凶器も見つかっていない。警察は、司法解剖して詳しい死因を調べるとともに、犯人の行方を調べる。
現場は、島原市中心部から北西に約7キロの場所。農地に住宅が点在する地域で、近くに住む女性(81)は毎日新聞の取材に対し、「普段、事件が起きるような場所ではないので驚いた。早く犯人を見つけてほしい」と話した。