キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。(コロサイ人への手紙3章15・16節)
3月の終わりを迎えて桜の季節となりました。同時に年度変わりで生活の中に大きな変化が起こるときです。進学、就職、退職、結婚、そのような大きな変わり目に、神から愛と力を与えられ新鮮な心で1週間を過ごしていこうではありませんか。
インターネット、テレビ、ゲーム、携帯と世の中は急速に進歩し、気が付くと何時間も時間を使っています。楽しくて便利で生活を豊かにするはずが、ゆとりのない変化の中にどっぷり浸かって、心が壊れ始めています。
学校や仕事に行けず、友達や家族とさえも時間を共に過ごせない、誰でもいいから殺したかった、愛している家族さえも殺してしまう。そのような、理屈ではなく心が壊れるという結果が今あちらこちらで噴出しています。
このような時代にあって、クリスチャンらしく生きるためには、24時間、私たちの心がイエスの愛の中にしっかりと浸(ひた)ることが大切です。
そのための具体的な3つのことを考えていきましょう。
1.時間の使い方
キリストに100%浸る生活をしましょう。生活の中に、まず真っ先に神との交わりのとき、神様に礼拝をささげるとき、祈るとき、聖書を読むとき、このようなクリスチャン生活を営む時間を確保しましょう。
現代は、楽しいこと良いことはたくさんあり、仕事や趣味でもやりたいことが多すぎて、それを全部やろうとすると時間が全く足りません。日本人の誰もが忙しく、小学生さえ遊ぶ時間がありません。結局睡眠時間を削ることになり、みんな寝不足です。毎朝起きたときから心がイライラし平安をなくすのは、クリスチャンらしい生活ではありません。忙しいこと、寝不足であることは誇れることではありません。
この4月からの新しい1年度の歩みの中で、クリスチャンらしい時間の使い方をもう一度整理しましょう。そのためには、残りの時ではなく、礼拝の時間、毎日の生活の中に祈りとみことばを開く時間、クリスチャン生活を営む時間をまず最初に確保しましょう。
2.お金の使い方
現代人の生活には絶対にお金は必要です。しかし、衣食住、娯楽に健康、良いことにお金を使い続けていても、自分の収入以上のお金が必要になり、以前はそれほどお金の必要の無かった子どもたちまでお金が足りません。そこにも不足感欠乏感が先行し、キリストにある豊かさを体験できる生活が失われ始めています。
本当に必要なものが多すぎて献金することができません、と言い始めたあなたは、既に赤信号の点滅が始まっています。それは借金地獄の一歩手前なのです。
神に与えられた信仰者としての生活を整えましょう。与えられたものを感謝し御前にささげる。そこから私たちの生活の必要なお金が回っていきます。
今、車に乗り携帯電話を持っていながら給食費は払わない親が続出しています。信仰生活も、神に感謝せずに恵みだけ求めるのはどこかで狂っています。
お金の使い方にも、キリストの平和とみことばで心が満たされた生活を実現していきましょう。
3.人間関係の持ち方
いつの間にか、ちやほやしてくれ、自分のわがままを満たしてくれる所にだけ行こうとしていませんか?
誰かを愛することが実は愛されることであり、仕えることが実は私たちのために仕えてくださり命さえ与えてくださったイエスの恵みを100%与えることなのです。
誰かのために生きる、そこには計算を度外視した温かい生き方があります。そんなクリスチャンらしい生き方をどこかで失ってはいないでしょうか。
これからの時代、信仰を持つか持たないかで幸せそのものが大きく変わります。職場や学校で心が壊れている人が周りにいるはずです。救えるのはイエスだけです。どんなときもクリスチャンの基本である神が第一であることを絶対に忘れてはいけません。そこに祝福があります。
時間もお金も人間関係も、より価値の高いものに置き換えていくことです。今必要なのは置き換える勇気です。
そして物も情報も溢れている時代に、クリスチャンとしてイエスを選び取り、他のものを捨てることができるのは幸いなことです。心が破壊され、ずたずたになって大切なものを見失ってしまわないように、私たちは幸せで喜びのある生活を神の前に選び取っていきましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。