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この時聖書を開いた

この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―(11)仕える者に 吉田富次

2016年6月18日22時09分 執筆者 : カレブの会
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関連タグ:カレブの会

仕える者に
元練馬区役所 吉田富次

「みなに仕える者になりなさい」(マタイの福音書20章26節)

人生には、ターニングポイントといわれる出来事が幾つかあります。私の人生において最大のターニングポイントは、18歳の年に訪れました。この年に教会の門を叩き、神様を救い主と受け入れたからです。

それまでの私はいじめられっ子で、小動物を虐待することでその憂さを晴らしていました。やる事なす事全てが上手くいかず、若くして捨て鉢の生き方をしていました。そんな私が、神様を信じる道に大きく舵(かじ)を切りました。

神様に目を向けて歩み出して間もなく、私の心に「仕える者になりなさい」との思いが与えられました。そして、夜間大学での福祉の学びの道が開かれ、勤めていた豊島区役所で福祉事務所に異動し、ケースワーカーとして働き出しました。

その後、勤め先は同区役所から練馬区役所へと移りましたが、35年間ほどケースワーカー、査察指導員として、常に生活困窮者に寄り添い、仕える努力をしてきました。

ある時は暴力を振るう内縁の夫から妻を逃がしたり、サラ金の取り立てに苦しめられていた人と一緒にサラ金業者へ行ったりしました。時には、下半身大便の石膏に包まれ、ごみ捨て場で倒れていた人を事務所のシャワー室できれいにし、入院させたこともありました。これらはほんの一例で、私の日常では体験できないものでした。

福祉の仕事を通して、あらためて「仕える」とはどういうことか考えさせられてきました。当初は困っている人々に「してあげる」との思いが先行していたようですが、十字架を仰ぐ中で、仕える意味が分かってきました。

絶対者なる神様と私とは縦の関係で、「仕える」ということは、僕(しもべ)のごとく従うことですが、人に仕えるとは横の関係で、相手の気持ちに寄り添うことであります。イエス様も罪に苦しむ私たちに寄り添い、自らを私たちの身代わりとしてその命を投げ出してくださいました。

私は世間知らずで、何も分かりませんでしたが、相談者の訴えを傾聴し、それに応える努力の中でさまざまなことを教えられてきました。

また、仕える思いは夫婦の問題解決にも生かされました。私たち夫婦は、牧師の紹介で結婚しました。気の合う夫婦でしたが、否定的な性格の私は、人を信じ切る、全幅の信頼を寄せることができず、いつも裏切られるのではないか、壊れるのではないかとの不安を心の片隅に持っておりました。

そんなある日、家内が交通事故を起こしました。その知らせを聞いたとき、「この事故は家内でなく、お前が起こした事故である」との声が内から聴こえてきました。私はその声に「アーメン」と答え、家内と一緒に神様を見上げ、共に悲しみのトンネルを歩みました。

神様はこの事を通して事故処理を最善に導いてくださったばかりか、夫婦の絆をより確かなものにしてくださいました。しかも、この事故を契機に義父母らが救われ、クリスチャンホームの祝福にあずかることができました。

現在、私は仕事を完全にリタイアして、趣味である園芸を楽しみながら、教会の奉仕と地域活動をしています。今後も仕える者として、神様が用いてくださればと願っています。

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*

【書籍紹介】

 カレブの会編『この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―』

カレブの会編『この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―』

私たちはみな、退職後のさまざまな不安を抱えています。夫婦や家族関係の在り方、体力の衰え、病、経済のこと、伴侶との離別、孤独等々。この世の人々が行く同じ道を歩みます。「夢」がコインの表だとすれば、弱さを味わう「軟着陸」はその裏面です。幸いなことに、この弱さは私たちを成熟へと導いてくれるだけでなく、しばしば夢と使命を与え、御国を広げる道へと導いてくれるのです。

現役で働いている方にとっては、示唆に富んだ言葉に、生き方の確かなヒントやアドバイスが与えられます。同世代の人にとりましては、生きる勇気や力が湧き上がり、その励ましを共有できる本です。

ご注文は、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

《 目次詳細を表示 》 / 《 非表示 》

目次
 巻頭言 約束を信じた人々     「カレブの会」代表  小川 吾朗

私が教えられたこと①
一章 愛・希望・勇気を人間関係から学んで

営業経験を生かした人脈造り                市村昌三郎
古里伝道を目指して                    遠藤 誠一
なくなる食物のためではなく                香川 和生
三つのチャレンジ                     北原 祥光
聖句 隣人を愛しなさいは、私の人生の永遠のテーマです   佐藤 文紀
教育の原点は愛にあり                   原田 浩司
仕事と人生                        本田 英一
キリストに接木されて                   山本 文夫
主ご自身が、私たちの心を慰め強めてくださる        横倉 順治
仕える者に                        吉田 富次

私が教えられたこと②
二章 クリスチャンビジネスマンの使命を与えられて

三回のリストラからの奇跡的な解放             秋山 幹生
定年ではなく、墜落による退職とその後           伊藤 博康
一所懸命から一生懸命へ                  志田 保夫
クリスチャンビジネスの原点                棚沢 英樹
神様が示される道を求めて                 田宮  清
私は〝スルメ〟                      根田 裕道
存在感のある人になる                   八尋 隆幸
主の恵み・世と誠実にかかわる               山田 貫司
権威に従う                        星野 隆三

私が教えられたこと③
三章 主と共に夢実現の道を歩んで

いつも相談に応じてくださる神さまに感謝!         伊藤 紘一
クリスチャンの「コレクティブハウス」を創ろう       江波戸啓悟
神様の深いご配慮に守られて                加々美 要
退職経験から学んだこと─主の救いと導きに感謝─      神山  武
数々の試練を通して与えられた教訓             門谷 晥一
困難を極めた就職活動・悪戦苦闘の日々と神様の恩寵     来間 幸夫
御言葉が示すミッションとビジネスの成功法則        田口 誠弘
私たちの心は燃えていたではないか             谷  雅史
傘寿を迎えて                       西山 久生
ビジネス経験が退職後の別世界に生かされる         畠山 義則
「主と同行二人」で歩む                  藤田 達雄
主の恵みに生かされて。リタイアの前、直後、そして今    吉野 輝雄

◇

カレブの会

カレブの会

切り株から芽を出す「カレブの会」のロゴマークは、リタイア後も御言葉の約束を信じ、それぞれが置かれた場所で、豊かな実を結ぶ現代のカレブのような人々のスピリットを表現している。「主から夢を頂き、夢の実現のために互いに助け合う」こと、「人生のソフトランディング(軟着陸)を助け合う」ことを目的に2006年12月に活動を開始。そのビジョンは宇都宮、仙台、西宮へと、御霊の風に乗って運ばれ、今ゆっくりと広がり続けている。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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