モーツァルトをはじめとする教会音楽を演奏する専門家集団「モーツァルト・アカデミー・トウキョウ」(MAT=マット)の結成10周年記念コンサートが29日、三鷹市芸術文化センター(東京都三鷹市)で開催される。
演奏されるのは、ミヒャエル・ハイドンの「レクイエム」。「交響曲の父」として有名なフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)の弟ミヒャエル・ハイドン(1737~1806)が1771年に作曲したものだ。研究者の間では、モーツァルトの「レクイエム(KV626)」の手本となった作品としてよく知られている。
長年、モーツァルトの「レクイエム」の演奏に打ち込んできたMAT。しかし、10周年の節目の演奏会に選んだのは、モーツァルトではなく、モーツァルトのアイデアの源泉となったミヒャエル・ハイドンの「レクイエム」だった。天才モーツアルトも影響を受けた貴重な宗教曲が、MATによってどのように演奏されるのか、大きな注目だ。
また、同曲はこれまで日本ではほとんど演奏されておらず、今回はこの希少な演奏を、都内屈指の音響を誇る三鷹市芸術文化センターの「風のホール」で楽しむことができる。当日は、前プロに「聖十字架のミサ」と「昇階唱:キリストは従われた」も演奏される予定。合唱・ソロ・オーケストラともMATの演奏で、指揮はMAT率いる坂本徹氏が務める。
日時:6月29日(水)午後7時開場、同7時半開演
場所:三鷹市芸術文化センター・風のホール(東京都三鷹市上連雀6-12-14)
チケット:全席自由(前売り4000円、当日4500円)
申し込み・問い合わせ:オフィスサワイ(電話:042・394・9199、メール:[email protected])
※ 申し込みは、東京古典楽器センター(電話:03・3952・5515)、三鷹市芸術文化センターチケットカウンター(電話:0422・47・5122)でも受け付けている。