世界の200カ国以上のクリスチャンが一斉に伝道するグローバル・アウトリーチ・デー(G.O.D.=Global Outreach Day)に当たる28日、青年伝道の働き「THE4POINTS」が主催するフェスティバル「JOY FESTIVAL」が、東京・渋谷区文化総合センター大和田で開催された。約500人が集まり、音楽によるアウトリーチを体験した。
日本のG.O.D.を主導するのは、横浜市にあるマルチメディア・ミニストリー「7MEDIA」。「7MEDIA」では、G.O.D.と世界的な祈りの日「グローバル・デー・オブ・プレヤー」(G.D.O.P.=Global Day of Prayer)を結び付け、国際的なチームによる伝道キャンペーン「SHINE JAPAN」をこの時期に毎年行っている。今年も、15日のG.D.O.P.を皮切りにして、G.O.D.までの期間、午前は祈りと集会を持ち、午後は毎日、東京都内や横浜市内に伝道に出掛け、夜は各所の会場でイベントを行ってきた。
「SHINE JAPAN」の最終日でもあるこの日、ギタリストのジョン・レビー(Jon Levy)が「今日は、神様との関係をお祝いする喜びの日。皆、準備はいいかい!」と呼び掛け、フェスティバルが始まった。スローテンポから次第にアップテンポな曲調に盛り上がったところで登場したのが、DJのギャラクタス・ジャック(Galactus Jack)。「ずっと音楽やってます。でも、一番大切にしているのは、イエス様との関係。神様の素晴らしさにまだ出会っていない人がいたら、今夜出会うことを願います」と力を込めて語り、パフォーマンスが始まった。
ギャラクタス・ジャックは、「自分が有名になるのではなく、イエス様を有名にするために音楽をやっている」と述べ、「イエス様を知っている人だけが生きることを体験する」と話した。以前、自分には神などいらないと思ったことがあったと告白し、「でも、神様は暗闇に迷っている自分を捕まえて、変わらないその愛で私を変えてくれた」と、3週間前に書いた「捕らわれの身」という曲を歌った。
「私は、己のこころを閉じ込め、それは私を引き裂く」「あなたの声は私を暗闇から呼び出し、あなたは私を初めから愛した」「私はあなたの愛に捕らわれている。革命が始まった」「あなたは、あなたは、あなたは私の唯一の命。私たちは、私たちは、私たちは輝く者」。演奏中、歌詞がスクリーンに映し出された。
ギャラクタス・ジャックは、「神の愛を知ることで、私たちは変えられる。イエス様に出会って初めて、生きることの喜びを知ることができる」と伝えると、「あなたたちはただ存在しているのか?何のために生きているのか?仕事、キャリア、家族・・・どれも悪いことではないが、イエス様を知らなければ、どんなことにも満足することはできない」と断言した。
その後も会場全体を巻き込んでのパフォーマンスが繰り広げられ、最後にはステージの上で、ギャラクタス・ジャックが胴上げされ、大喝采のうちに次のプログラムへと移った。
続いて登壇したのは、ゲストの通訳も務めるニューホープ横浜インターンの妹尾和也氏。妹尾氏は、「自分は愛されていないと感じたときに、『喜び泥棒』に忍び込まれる。そうすると、すっかり『自分は何の価値もない人間だ』と思ってしまう」と話した。そして、「間違いなく愛されている」とイエスに出会って実感した11年前の自分自身の体験を語った。
妹尾氏は、「わたしの目にあなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛し、あなたを身代わりとして人を与え、国々をあなたの魂の代わりとする」(イザヤ書43:4)、「わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました」(ローマ5:8)の二つの御言葉を紹介した。「神の愛はどんな時でも決して変わることはない。それを受け取ってほしい」「僕たちの罪を背負うため、ありのままの僕たちを愛するためにイエス様はこの世に来てくださった」と伝えた。
妹尾氏は、「イエス様を救い主として受け入れようと決断することは、生きていく中で最高の決断。神様とハイタッチすることだから」と話し、「イエス様は何があってもあなたを一人にはせず、いつも一緒にいてくださる」「神様はあなたをいつでも変わらず、無条件に愛している」と力を込め、多くの人がイエスを受け入れることができるよう祈った。
この日の最後のプログラムでは、ゴスペルシンガーのレイ・シドニー(RAY SIDNEY)とハレルヤ・ゴスペル・ファミリー(HALLELUJAH GOSPEL FAMILY)がゴスペルを披露した。レイ・シドニーが最初にソロで歌った後、「皆さんの人生の中に喜びが共にあることを祈ります」と述べ、「世界の中でどんなに悪いことが起きても、世界は神の御手の中にあるのだから心配しないでほしい。神様からの励ましを皆でシェアしよう」と語り掛けた。
続いて、「愛、平和、喜びはイエス様が持っている。そのことを皆さんに知ってもらいたい。イエス様は皆さんのものです。イエス様が自分のものであることを喜び、賛美しよう」と呼び掛けた。ステージには、ハレルヤ・ゴスペル・ファミリーも登場し、レイ・シドニーと共に歌い、さらに「ゴスペル・新宿・ダンス(Gospel Shinjuku Dance)」もダンスパフォーマンスを繰り広げた。最後にはギャラクタス・ジャックとジョン・レビーも登場し、最高潮のまま「JOY FESTIVAL」は終了した。
7MEDIAのアンディ・ゲームCEOは、G.O.D.への参加者数が世界で年々増加していることを明かした。「多くの若い人たちが愛を探していると感じる。そういった人たちに神の家族である教会に来てほしいが、敷居が高いと感じる人がほとんど。だから、こういったイベントで少しでも教会に親しみを持ってもらえたらと思っている」と話した。
また、「7MEDIA」では、福音のメッセージを四つのシンボルで表現する「THE4POINTS」の活動を展開し、各界で活躍する人たちの証しや、聖書のメッセージをウェブ上で公開(こちら)している。アンディ氏は、「今後は、日本の99パーセントのノンクリスチャンに向けたオンラインキャンペーンを展開していきたい」と意気込みを語った。
「JOY FESTIVAL」に参加した20代の女性は、「クリスチャンではないが、出演者の知り合いに誘われて参加した。皆のテンションが高く、とても楽しかった。神様の話は少し難しかったが、来年もぜひ参加したい」と感想を話した。