日本中央競馬会(JRA)の新人女性ジョッキー・藤田菜七子(ななこ)騎手(18)のゼッケンが盗まれた事件で、埼玉県警浦和署は28日、自称会社員・前仲孝樹(たかき)容疑者(51)=横浜市=を建造物侵入容疑で逮捕した。警察は今後、窃盗容疑でも調べる方針。日本テレビなどが伝えた。
日本テレビによると、盗まれたゼッケンは藤田騎手が24日に浦和競馬場(さいたま市)でデビュー初勝利を遂げた際のもので、前仲容疑者は同日正午過ぎ、ゼッケンを盗むため、浦和競馬場の立ち入り禁止区域に関係者を装って侵入したという。
毎日新聞によると、前仲容疑者は28日正午ごろ、母親に付き添われながら、ゼッケンを持って埼玉県警浦和署に出頭。「(藤田騎手の)サインが欲しかった」と話している。前仲容疑者は関係者を装って藤田騎手に近づき、ゼッケンにサインをさせて持ち去ったという。
藤田騎手は、現在は調教助手である西原玲奈元騎手(34)以来、JRAで16年ぶりに誕生した史上7人目の女性ジョッキー。競馬学校を卒業して今年3月にデビュー。24日に初勝利を飾っていた。