日本の各界の指導者らが教団教派を超えて集まり、日本、アジア、世界のために祈る国家晩餐祈祷会が21日、東京・新宿の京王プラザホテルで開催された。今年で8回目の開催となり、教職者ら60人を含む過去最多の220人が参加。「命がけのいのり」をテーマに、巡回伝道者の福澤満雄氏(ジャパン・カルバリー・クルセード主幹)がメッセージを伝え、日本のキリスト教界、政界、経済界などの各指導者らが心を一つにして神に祈りを捧げた。
今回、祈りの課題には、「内閣総理大臣をはじめ、閣僚、与党、野党、官僚の皆様が、創造主なる神を知り、聖書に基づいて日本を導くことができるように」「その他全国の政治、経済、文化すべての分野で上にたつリーダーたちに、神からの知恵が与えられ、正しく日本を導くことができるように」など12の課題が挙げられた。
同祈祷会は、始まった2000年当初から超教派での会を目指し、プロテスタント・カトリックの両者から要人が参加することを祈り求めてきたが、今年はカトリックから池長潤氏(カトリック大阪大司教)の参加が実現。プロテスタントからは、尾山令仁氏(聖書キリスト教会東京教会会長牧師)、峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)、大川従道氏(大和カルバリー・チャペル主幹牧師)らが参加した。また、土肥隆一氏(衆議院議員・民主党)、橋本徹氏(ドイツ証券株式会社代表取締役)ら政界・経済界の代表者らも多数参加した。
同祈祷会の企画・運営を中心的に進めたのは、日本のクリスチャン実業家・専門職業人らで構成される日本CBMC(基督者実業人会)。当日は、杣浩二氏(同理事長)が「年に一度、教団教派を超えて神の前に屈し、日本のリーダー、政治、経済、色々なリーダーが、日本、そしてアジア、世界のために祈る」ために集まったと同会の目的を説明した。
食事の間、羽田雄一郎・参議院議員(民主党)や今野東・同議員(同)、池長大司教、シン・ヨンハン韓国CBMC会長らが挨拶。ベドウ路得子さんの賛美の後、福澤氏が、イスラエル民族の赦しを求め、自らの命を差し出しても構わないと祈ったモーセや、滅亡の危機にあったユダヤのために同じく命をかけて祈ったエステルなど、これまで祈られてきた「命がけのいのり」を紹介。なによりも、人類の罪の赦しのために自らの命と引きかえに、「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と祈ったイエス・キリストの祈りが、まさに最大の「命がけのいのり」であったと証しした。
祈りの時間では、峯野氏、橋本氏、辻岡健象氏(小さないのちを守る会)が代表祈祷を捧げ、最後には参加者全員が手をつないで一つの輪を作り、祈りと賛美を主なる神に捧げた。
同祈祷会は今後も継続して行われ、次回は来年3月13日に東京で開催される予定。