キリスト教徒への迫害を監視する団体によると、イスラム教徒が多いドイツのキャンプで、キリスト教徒の難民は心理的、身体的に虐待されたり、食物を与えられずにいるという。
ドイツは2015年、110万人の難民を受け入れた。難民センターでの暴力についての記事は無数にあるが、オープン・ドアーズによると、地域当局は、宗教の違いがキャンプでの緊張を高めていることについて、知ることを拒んでいるという。
オープン・ドアーズのスポークスパーソン、レイチェル・マースク氏はカトリック・ニュース・サービス(CNS)に対し、「キリスト教徒への不当な取り扱いについて多く耳にしてきました。そして私たちは政治家に行動に移させるための報告をまとめているところです」と語った。
「ここにいる地方の、また国家の政治家はこれらに事例について何も助けてくれていませんし、話を聞きたがりません。彼らは、宗教の違いがどれほど緊張を高め、それが迫害へとつながっていくか見ないのです」
マースク氏はCNSに、最悪の虐待はベルリンや他の都市で起こっていると語った。「私たちは、キリスト教徒の難民がいかに心理的また身体的に虐待され、食物を与えられずにいるかを詳細に語ったアンケートの回答を持っています。この問題の規模は隠されているか、過小評価されています」
ベルリン大司教区のスポークスマン、ステファン・フォーナー氏も、キリスト教徒が特に迫害されていることについて、キャンプの管理者が認識できていないか無視していると繰り返した。
フォーナー氏は、「イスラム教徒とトラブルになることを恐れ、キリスト教徒について話すことすら望まない人々もいます。私たちは、難民を扱っている人がシリアや他の国から来たキリスト教徒の状況を理解し、また全ての難民を一律に扱うことの潜在的な危険に対する理解を助ける必要があります。悪いことが起きたとき、そこには何らかの因果があるはずですし、隠されていてはなりません」と語った。
マースク氏は、多くのキリスト教徒たちが恐れのために話すことができないため、教会が積極的にこの問題を取り扱うことを支援することが不可欠だと述べた。