内戦が始まって間もなく5年がたつ中、シリアではイスラム教徒を含む多くの人が史上初の規模でキリストへ導かれていると、迫害監視団体が明かした。「私たちは今大きな収穫の時にいます。神は眠っている教会を起こしています」とある牧師はオープン・ドアーズに語った。
シリアの戦闘は人口の減少を招き、760万人が国内で移動し、450万人が難民となって国外へと脱出した。シリアの公的なキリスト教徒の数は、内戦の初めから迫害が起こったために減少しているが、イスラム教徒を含む現地の人々がイエスへの信仰に導かれている。
「私を引きつけたことは、教会の愛のある環境でした」と、アレッポに住み、イスラム教のバックグラウンドを持つシリア人の信徒は語った。今年2月、ダマスカスにあるアライアンス教会は、「革命の首都」とのあだ名が付くホムズの近くに新しい教会を設立した。
シリアで記録されたキリスト教徒の数は、戦争が起こる前の190万人から減っており、現在は60万人から90万人の間とされている。一方、秘密裏に礼拝しているキリスト教徒の人数は不明だ。
イスラム教から新しく改宗した人々は、彼らの宗教を捨てたことで深刻な結果を招く可能性がある。「妻と私は共にキリスト教徒になりました」と、レバノンにいるあるシリア人難民はオープン・ドアーズに語った。「妻はベールを外しました。しかし、人々が私たちを脅し始めたのです」
シリアの現状の中には、わずかな希望の光がある。ホムズのある教会とオープン・ドアーズは、2月に家具工場を開き、現在では30人以上に職を提供する他、国際的な注文をすでに受けている。
オープン・ドアーズは、新しい薬局の開設にも出資しており、医薬品をリーズナブルな価格で購入することができ、買うことができない人には割引を提示する。「医薬品を無料で受け取った貧しい女性の1人は、涙を流しました」と、オープン・ドアーズのある関係者は語った。
「私たちはこの国が痛みを持つ現状から癒やされるという希望を持ってシリアに住み続けています。傷が癒やされ、間もなく再び平安を得るでしょう」と、あるシリアの教会指導者は語った。
「主の恵みとその力によって、私たちは滞在し、活動を続けることを決断しました」