兵庫県赤穂(あこう)市西有年(にしうね)の民家で5日、住人の豊住信夫さん(69)・初美さん(64)夫妻が殺害されているのが見つかった殺人事件で、兵庫県警は6日、豊住夫妻の孫に当たり、養子縁組で戸籍上は息子になっている会社員の少年(19)を殺人容疑で逮捕した。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、少年は赤穂市西有年の住宅で豊住夫妻と3人暮らしをしていた。別居している娘の子どもで、豊住夫妻にとって孫に当たるが、数年前に養子縁組し、戸籍上は息子になっているという。少年自身が5日午後1時半ごろ、110番通報していた。
この日は信夫さんが病院へ行く予定だったが、病院に来なかったため、病院が娘に連絡。娘が少年に様子を確認するよう連絡していた。少年は、この連絡を外出先で受け、帰宅したところ2人が血を流して倒れていたなどと説明していたという。
現場はJR山陽線・有年駅から西に約5キロの場所で、赤穂市北西部の山間部。田畑や民家が点在する閑静な山あいの集落で、産経新聞は、2人について明るい夫婦だったなどと話す近隣住民が今回の殺人事件を受け、驚きと不安を示している様子を伝えている。