北海道岩見沢市美園の国道12号で4日午前5時半ごろ、道路を横断していた無職で全盲の粟津紀雄さん(75)=岩見沢市=がトラックにはねられ死亡する事故があった。北海道新聞などが伝えた。
同紙によると、全盲の粟津さんは1人暮らしで、現場付近にはごみが散乱していたことから、ごみ捨てに行く途中にはねられたとみられている。北海道警岩見沢署は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で、トラックを運転していた会社員、木下一浩容疑者(52)=旭川市=を現行犯逮捕。容疑を同法違反(過失致死)容疑に切り替えて調べている。
産経新聞によると、現場の国道12号は片側2車線の見通しの良い直線道路で、近くには信号機や横断歩道はなかったという。また、路面に雪はなく、乾燥した状態だった。木下容疑者は「対向車に気を取られて発見が遅れた」(同紙)と話し、容疑を認めている。
北海道警によると、今年に入って北海道内で発生した交通事故は3日までの3日間で17件で、死者3人、傷者22人が出ている。それぞれ前年比7件、1人、9人の増加。死亡事故は2日に室蘭市で発生した1件で、普通乗用車が信号柱に衝突し、3人が死亡した。