インド東部のオリッサ州カンダマル地区で24日から、暴徒化したヒンズー教徒が教会やキリスト教組織が運営する孤児院、州政府閣僚の自宅などを焼き討ちする大規模な暴動が相次いで発生した。25日に地区内の4つの町で夜間外出禁止令が出されたが、放火が続き、26日までに1人が死亡、25人が負傷した。時事通信が、インドのPTI通信の情報として伝えた。
時事通信によれば、ヒンズー教聖職者の原理主義組織「世界ヒンズー協会」(VHP)の指導者が何者かに襲撃されたのが発端。VHPが抗議デモを行ったところ、一部が暴徒化し今回の事態に至った。
現地では州政府に対して、治安部隊の配置や犯人逮捕など、迅速な対応を求める声が高まっている。