日本福音ルーテル教会引退教師で元ルーテル世界連盟(LWF)神学研究局長・九州ルーテル学院大学名誉学長、神学博士の石田順朗(いしだ・よしろう)牧師が5日、埼玉石心会病院(埼玉県狭山市)で召天した。LWFが13日に公式サイトで報じた。87歳。
石田牧師の記念礼拝は29日(日)の午後2時から3時まで、ルーテル学院大学チャペル(東京都三鷹市3−10−20、電話:0422・31・4611)で、大柴譲治牧師(日本福音ルーテル武蔵野教会)と平岡仁子牧師(同保谷教会)の司式により行われる。喪主は石田グロリア夫人。説教は清重尚弘牧師(九州ルーテル学院大学院長・学長)が行う。「お祈りください」と大柴牧師は呼び掛けている。
なお、大柴牧師によると、「ご遺族の希望により、喪服は遠慮ください。また、御花料は謹んでご辞退申し上げます」とのこと。
石田順朗牧師は1928年10月6日、沖縄生まれ。46年7月4日に宮古キリスト教会(沖縄)にてトムセン牧師より受洗。48年1月1日に日本福音ルーテル京都教会で岸千年牧師より堅信を受けた後、日本ルーテル神学校、シカゴ・ルーテル神学大学大学院卒業。55年に日本福音ルーテル教会の教職按手を受け、稔台教会、久留米教会、市ヶ谷教会を牧会した。
その後、57年5月12日に日本福音ルーテル室園教会にてグロリア夫人と結婚。5男1女をもうけた。
そして、日本ルーテル神学大学教授、ルーテル世界連盟(LWF)神学研究局長、シカゴ・ルーテル神学大学院世界宣教室室長を経て、九州ルーテル学院大学学長、刈谷教会牧会委嘱。2012年11月4日より日本福音ルーテル武蔵野教会員となり、4カ月に一度のペースで主日礼拝説教を担当。『むさしの教会だより』(隔月刊、1300部発行)巻頭言の執筆を14年5月号より15年9月号まで担当した。
著書に『エペソ人への手紙・ピリピ人への手紙・コロサイ人への手紙講解』(共著、信徒のための聖書講解、聖文舎、1961)、『教会の伝道』(聖文舎、1972)、『牧会者ルター』(聖文舎、1976、復刻版:日本基督教団出版局、2007)、『神の元気を取り次ぐ教会―説教・教会暦・聖書日課・礼拝』(リトン、2014)、訳書にジョージ・フォレル著『決断の倫理―キリスト教倫理入門』(聖文舎、1962)がある。