毎年3月第1金曜日は、120年以上続く世界祈祷日。世界のキリスト者が教派を超えて祈る日だ。日本での活動を担当する日本キリスト教協議会(NCC)女性委員会は、来年3月4日の世界祈祷日に向けてウェブサイトを立ち上げ、準備を始めている。
世界祈祷日の運動は1887年、米国の女性たちが、移住者や抑圧されている人々を覚えて始めたもの。その後、2度の世界大戦を経て、毎年3月第1金曜日を世界祈祷日として定め、和解と平和を求める祈りの運動として教派を超えて広がっていった。日本では、1932年から第2次世界大戦中を除き毎年開かれている。
今回の祈りの主題は、「子どもを受けいれなさい、そしてわたしをも」。2016年の式文とメッセージは、キューバの女性たちが用意した。NCC女性委員会は1949年より、世界祈祷日国際委員会(WDP)から出されている原案をもとに、日本語式文を作成し配布している。今年も、NCC女性委員会を通して配布の受付が行われている。
今年は、ポスター、日本語式文、英語式文、子ども式文、点字式文が各100円、キューバの賛美歌CD500円、『世界祈祷日の歩み』(2009年版)500円などが販売されている。また、キューバに関するスライドを無料で転送している。
世界祈祷日にささげられた献金は、WDPを通して、式文作成国で行われる女性の活動や国内外での女性の働きのために用いられる。
世界祈祷日について詳しくは、ウェブサイト。