【CJC=東京】もしもユダヤ人とアラブ人が一つのテーブルで食事をしたら、料金を半額にするというアイデアを、イスラエル北西部のカフェが打ち出した。
イスラエル北西部の町クファルビトキンでカフェを経営しているコビ・ツァフリルさんが考えたもので、フェイスブックで今月12日に発表された。そこにはこんな宣伝が記されている。
「アラブ人が怖い? ユダヤ人が怖い? いるのはアラブ人でもなければユダヤ人でもない。人間なのだ! そして本当にアラブのフムス(注)は素晴らしいし、ユダヤのファラフェル(注)は見事なものだ。そして誰にでもフムスのお代わりは無料。そしてユダヤ人とアラブ人が一緒に座ったら特別に半額!日曜日から木曜日まで有効」
客は割引を利用しているが、一緒に食べたアラブ人とユダヤ人の多くは、ツァフリルさんの試みを支援するため全額を支払うと決めている。「何かその人たちを協力させられるものがあるとしたらフムスだ」と、ツァフリルさんは英字紙「タイムズ・オブ・イスラエル」に語った。
このところ、イスラエルとパレスチナ自治区での暴力は拡大しており、パレスチナ人44人、イスラエル人8人、エリトリア人1人が殺害されていると、ネットメディア「ハフィントンポスト」は報じている。
注:フムスはひよこ豆と練りゴマのペースト。ファラフェルは磨りつぶしたひよこ豆をパセリやコリアンダーとさまざまなスパイスを混ぜ丸めて揚げたもの。いずれも中東や地中海沿岸が発祥。