【CJC=東京】ロシア治安当局は14日までに、自らを「私はクージャ神。キリストを創造した」などと名乗る新興宗教団体の教祖、アンドレイ・ポポフ容疑者(38)を詐欺容疑で逮捕した。
インタファクス通信によると、治安当局の家宅捜索で、モスクワの教団施設から約9000万円相当の現金を発見した。
当局はポポフ容疑者とその教団を危険視し、信者への虐待容疑などで捜査を開始。昨年の家宅捜索で約4億8000万円相当の現金、大蛇や希少動物を押収するなど、教団の監視を強めていた。
ポポフ容疑者は、元信者への暴力や周辺住民とのトラブルが絶えなかったとされる。
同容疑者は勾留にあたっての審問で「目がよく見えない」などと述べ、無罪を主張している。時事通信によると、風貌などから、ロシア政府系テレビは、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚に例えたことがある。