先日はイギリスのことわざを引用しましたが、今日は中国のことわざを引用します。
1日幸せになりたければ、酒を飲みなさい。
3日幸せになりたければ、結婚しなさい。
7日幸せになりたければ、豚を殺して食べなさい。
一生幸せになりたければ、釣りを覚えなさい。
「酒を飲む」ことで、約1日幸せでいられます。それ以上でもそれ以下でもありません。2番目に、「結婚」したら3日間は幸せでいられます。結婚の幸せが3日とはちょっと短い気がしますが、「美人は3日で飽き」「ブスは3日で慣れる」と言われることは本当なのでしょうか。3日で恋が終わり、4日目からは愛が求められます。3番目に、「豚」を殺したら7日間は幸せでいられます。1匹の豚肉で、1週間はお腹いっぱい食べられるので、1週間は幸せでいられるんですね。
しかし、これら三つの幸せは、受動的なもので、飲食や人によって幸せにしてもらう人生です。幸せは、求めても永続しないことを教えてくれます。
このことわざは、最後に、「釣りを覚えたら、一生幸せでいられる」と締めくくります。釣りを覚えたら、お腹が空くたびに釣りをすることで、人に頼るのではなく、能動的に自分の幸せのために働きます。
つまり、「自分一人で生きていこうとする姿勢」と「自分の幸福感を自分で管理する心構え」です。幸せでない人を観察してみたら、誰かに依存して生きていたり、自分の幸福を人や状況頼みにしていたりする人だと分かります。
あなたはどうですか。自分一人で生きていこうとする姿勢を持っていますか。また、自分の幸福感を自分で管理する心構えを持っていますか。どんなに人からけなされようが、人からみじめでかわいそうな人と思われようが、自分が「けなされた!」「私はみじめでかわいそう」と認めない限り、そうではないのです。
しかし、自分一人の力には限りがあります。私は、中国のことわざの作者に断りを入れていませんが、最後にこの言葉を付け加えたいと思います。
「永遠に幸せになりたければ、神を信じなさい」
神に頼るからこそ、自立し、自分一人で生きていく力が与えられるのです。また、自分の幸福感は、神の助けがあるからこそ、自分で管理できるのです。もしあなたが、神を信じ、神に頼るなら、永遠に幸せでいられます。
そんな人生を共に歩んでいきたいですね。祝福を祈ります。
「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)
「あなたはいのちの道をわたしに示される。あなたの前には満ちあふれる喜びがあり、あなたの右には、とこしえにもろもろの楽しみがある」(詩篇16:11)
◇
菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
■ 外部リンク:
新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します)