キリスト教国際NGOのワールドビジョン・インターナショナルは19日、バングラディシュ南部の海岸を15日襲ったサイクロンの被災者に向け、5万人以上の援助を目的に、200万ドル(約2億2000万円)分の支援物資を発送したことを明らかにした。ワールドビジョンは今後、家を失った約9300世帯に向けても新たに150万ドルの支援を計画しており、協力を求めている。
ワールドビジョンでは現在、バングラディシュ南部のモンゴラやクルナ周辺で活動する現地人を中心に、120人以上のスタッフと約700人のボランティアが支援に当たり、すでに、米、砂糖、糖蜜などを約2400世帯に配布したという。
また、飲料水、米、イモ、砂糖、油、毛布、マット、衣類、ろうそくなど約1週間分の必要物資をまとめた緊急支援パックの準備も進められており、約2万世帯に配布する予定となっている。現地での通常の支援活動金である14万ドルを含めて、これまで支援パックのために約50万ドルが投入された。
ワールドビジョン・バングラディシュ国内ディレクターのビンス・エドワーズ氏は、「現地にいる我々のチームは、家を失った多くの貧しい人々が野外で生活しているのを見てきた。これらの人々のために、緊急にシーツなどを必要としている」と、緊急の支援を訴えている。