【CJC=東京】米ネブラスカ州で、孤児や虐待を受けた子どもたちを収容、そこを「子どもの町」(少年の町)として子どもたちに「町づくり」をさせたことで知られるエドワード・ジョゼフ・フラナガン神父を聖人に、という動きが進んでいる。
「単に人道的というだけではない。神父はイエス・キリストへの愛によって、忘れられ、虐待された子どもたちの世話をしようと動かされたのだ」とオマハ大司教区の公式調査人オマル・グティエレス氏。「神父は聖職者にとって、カトリックの社会的な教えが実社会においてどのように示されるかという点で偉大なモデルだ」と言う。
同氏は、かつて「少年の町」に住んでいてフラナガン神父のことを覚えている老人を捜しては話を聞いた。「第二次大戦に従軍した人が、まだ子どもだった時代に神父がしてくれたことを思い出して泣き出したことがある」とカトリック系CNA通信に語った。「父親というものの素晴らしい力を独自の方法で証しした」と言う。
教区としての調査は18日、聖セシリア大聖堂でジョージ・ルーカス大司教司式による記念ミサで終了。関係書類をバチカン(ローマ教皇庁)に提出する手続きを開始した。