【CJC=東京】中米エルサルバドルの首都サンサルバドルで23日、1980年に暗殺された人権活動指導者オスカル・ロメロ大司教の列福式が行われた。周辺諸国から信者ら約30万人が集まった。
軍事政権下で人権擁護に尽力していた同大司教は80年3月、サンサルバドルの教会でミサを行っている最中に極右組織の凶弾に倒れた。これが引き金となってエルサルバドルは92年まで内戦が本格化、約7万5000人が犠牲となった。
列福式には教皇フランシスコの特使アンジェロ・アマート枢機卿(教皇庁列聖省長官)が参加したほか、エクアドルやパナマなど周辺国首脳も出席した。