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米国から国外追放された中米の子どもたちをACT加盟団体が支援

2014年9月2日10時13分 記者 : 行本尚史
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関連タグ:移民ACTアライアンスホンジュラスエルサルバドル
米国から国外追放された中米の子どもたちをACT加盟団体が支援+
ホンジュラスのサン・ペドロ・スーラでは、本国へ送還された子どもたちが最初に留まる場所は、ACTの加盟団体であるCASMの避難所である(写真:ACT / Sean Hawkey)

米国で移民受け入れの是非を巡る議論が起きる一方で、中米のホンジュラスとエルサルバドルから移住を試みる子どもたちは危険にさらされている。その実態、また移住を試みる原因は何か。また、キリスト教団体や牧師たちはこれにどう対応しているのか。以下は、ラテンアメリカ・カリビアン・コミュニケーション・エージェンシー(ALC)のウェブサイトに転載されたACTアライアンスのショーン・ホーキー氏による8月29日付の記事を日本語に訳したものです。

◇

当局は膨大な数の帰国者たちに対処できていない。対応として、ホンジュラス政府は緊急事態を宣言し、現場にいるACTアライアンス(130以上のキリスト教団体が加盟する国際的な人道支援組織)の加盟団体はこの危機の間、国外追放された移民とその家族の支援に乗り出した。ACTは本国へ送還された移民と共に活動し、家族を探そうと試みつつ、ある避難所でその子どもたちを支援しては、その子どもたちの危険な旅やしばしば道中で行われる搾取がもたらす精神的な傷の問題に取り組んでいる。この移住の原因は数えきれないほど多い。

およそ4万7千人の子どもや青年の不法移民が米国の移住当局に捕まった。その多くはホンジュラスやエルサルバドルから来ている。米国に入る前に捕まった何百人もの人たちが毎日、陸路や空路で国外追放され、さらに多くの本国送還の巨大な波が予想されている。

エリカ・ムリロ氏は、ホンジュラス(北西部の都市である)サン・ペドロ・スーラでACTアライアンス緊急対応基金を運営するメノナイト社会行動委員会(CASM)プログラムを担当している。支援は、本国へ送還された年少者を受け入れているエデン避難所で始まるが、彼らの多くには同伴者がいない。

「米国への経路は極めて危険だ」とムリロ氏は言う。「人々は自らを『コヨーテ』の手に委ねている。人々を北方面へと連れていく運び屋だ。多くの人々が当局に捕らえられるか、あるいは、もっとひどい場合には、犯罪的なギャングたちによって捕まり、その移民たちは日常的にひどい被害に遭っている。何千人もの人たちが死んでいる。しかしこの度の危険はここにいる人たちにとっては留まる危険、ここでの日常生活の危険よりもより危険度が小さいように見える」

「サン・ペドロ・スーラ周辺一帯では、人々の雇用の機会が非常に少ない。貧困が本当に極端なのだ。(サン・ペドロ・スーラの)リべラ・ヘルナンデスやカメレコンでは、ギャング関連の暴力がその地域特有のものとなっており、広大な地域がギャングに支配され、家屋から人々が避難し、店や会社は金を巻き上げられ、女の子や女性たちは頻繁に強姦され、暴力は世界一多い。サン・ペドロ・スーラは世界で最も暴力的な都市だ」

ACTの加盟団体はこれらの地域の中で最悪のところで社会計画の活動を行い、若い人たちや家族に支援をして、緊急事態の諸問題について政府と共に活動している。しかし、本当の問題は、移民が国外追放されることではなく、彼らがこの国を離れ、その旅で自らの命を危険にさらす必要があると感じていることだと、ムリロ氏は言う。

本国に送還された移民のための収容所で、ACTはその避難所のための装備や供給品を提供し、同所のために年少者たちを支援するためのボランティアを提供している。「多くの子たちが泣きながら到着し、米国にたどり着こうとしたときに起きた出来事によって精神的な傷を負っている。大きな苦悩を背負っている子たちが多い」

子どもたち全員がすぐに迎えに来てもらえるわけではない。ホンジュラスの貧しい田舎や都会では、家族に連絡するのに何日もかかることが時々ある。時にはそれが何週間にもなり、ある場合には、家族がとにかく見つからず、その子どもたちはどれだけの時間がかかってでも世話をする必要がある。子どもたちを迎えに行くために家族が同国の遠隔地から旅をしなければならないことは一般によくあることで、その費用を自分たちで出せないことも多い。

ACTは家族を探すのを助け、バス代を払えない人たちのためにそれを払っている。子どもたちは心理的な支えを受けて、避難所が彼らの家族を探している間、彼らには「母親」役が割り当てられる。子どもたちとその家族は、その避難所で、またお迎えの後の2~3日間は食べ物を与えられている。

移民とその家族に支援や慰めを与えることはできても、移住の根本原因は変わらない。すなわち、貧困と暴力である。

◇

なお、米国などで他国からの移民受け入れに関する議論が起きる中で、中米エルサルバドルの「いのちと平和のための牧師たちによるさきがけの会」(IPAZ)が7月31日に首都サンサルバドルで著した書簡「この国宛ての牧会書簡『平和を作るために団結しよう』」の英訳が、8月20日に米国合同教会グローバル・ミニストリーズの英文ウェブサイトに掲載された。これは、同国で子どもの国外移住が起きている原因に関する信仰のメッセージを伝えたもの。

「私たちは歴史的にかつてないほど重要な団結のための集まりである『いのちと平和のための牧師たちによるさきがけの会』(IPAZ)です。私たちは、愛するエルサルバドルの多種多様で幅広いキリスト教会を包括し代表しています。私たちは、あらゆる形の犯罪という惨禍に苦しんでいる私たちの国民と連帯します。この犯罪と暴力は手に負えない割合にまで達し、私たちは、全ての人々の父である神に対する侮辱をして生きているのです」とこの手紙には記されている。

「この犯罪の原因は私たちの社会に浸透しながらも非難されない、私たちの国が苦しんでいる構造的暴力の腐った根源となっているものです。すなわち、極端な貧困、膨大な失業率、生活費の高騰、機会均等の欠如、青年たちの怠惰や悪徳、そして組織的な腐敗であり、それは私たちの家庭の親密さを国民の公的生活へと遠ざけ、それ自体が私たちの家庭の現実を反映したものとなっています」と、この手紙は国外移住の原因について述べている。

関連タグ:移民ACTアライアンスホンジュラスエルサルバドル
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