日本の音楽シーンにすっかり定着した「ゴスペル」。昨今、教会内外でも多くのゴスペル教室が開かれ、大流行の兆しすら見せている。このゴスペル、どのように生まれ、どのように本場米国で流行し、日本にやってきたのだろうか?
1990年代前半、ハリウッド映画『天使にラブ・ソングを…』(原題:Sister Act)が大ヒットした。それまで閉鎖的なイメージだった修道院のシスターたちが、楽しげに歌い踊る様子が描かれたこの作品を記憶している方も多いのではないだろうか。一方、大ヒットした初回作品の続編として公開された『天使にラブ・ソングを2』には、実在したモデルがいたことはあまり知られていないかもしれない。アイリス・スティーブンソンさんがその人だ。
映画で描かれている通り、ストリートギャングの発祥の地といわれるロサンゼルスのクレンショウ高校で音楽教師をしていたアイリスさんは、ゴスペルクワイヤを同校に発足させ、彼らを世界合唱オリンピック(現・世界合唱大会)で優勝するまでに導いた。その後、街の犯罪率が低下したのもゴスペルによるものと認められ、アイリスさんはロサンゼルス市警から表彰も受けた。
そのアイリスさんが来日し、ゴスペル指導を行うワークショップ「A Journey」が、ゴールデンウィーク中の5月2日から東京で開催される。ワークショップでは、ゴスペルの歴史をさかのぼり、ゴスペルが現在に至るまで、どのように神への賛美としてささげられてきたかを体験しながら学んでいく。講師には、アイリスさんの他、ゴスペル音楽のグラミー賞と呼ばれるステラー賞の選考委員でもあるレナード・バークスさんら、プロのゴスペル歌手が顔をそろえ、ソプラノ、アルト、テナーに分かれて直接指導を行う。ゴスペルを肌で感じ、会場一体となってささげる賛美は、大きな祝福と恵みに満たされる時となることだろう。
参加には予約が必要。「クリスチャントゥデイを見ました!」と予約時に告げると、5%割引の特典もある。詳しくは、ウェブサイトを参照。
日時:2015年5月2日(土)~5日(火祝) 午後2時〜5時
※ 日によって時間の違いあり。
5月2日(土):1600年代~1800年代後半の奴隷時代の曲約6曲
5月3日(日):1800年代後半~1900年代後半のアカペラスタイル、クワイヤスタイルの曲約6曲
5月4日(月祝):1900年代後半の曲、映画『天使にラブ・ソングを…』に登場した曲、カーク・フランクリンなど現代の曲約6曲
5月5日(火祝):コンサート
場所:銀座ブロッサム(東京都中央区銀座2−15−6)
参加費:
<一般> 全日参加(4日間)2万3000円、1日参加8000円
<学生(高校生以上)> 全日参加(4日間)1万1500円、1日参加4000円
<小中学生> 全日参加(4日間)5500円、1日参加2000円
<未就学児> 無料
※ 学生の参加は当日学生証が必要。
※ 小中学生・未就学児の参加は一般料金参加の大人と要同伴。
問い合せ:DEUT株式会社(受付専用ダイヤル:080・9860・3514、メール:[email protected]、ウェブサイト)