キリスト教教育を行っている関東学院高等学校(神奈川県横浜市)は10日、「高等学校1年生一部生徒による万引き事件について(お詫びとご報告)」と題する文書を公式サイトに掲載した。
「本校の生徒が度重なる万引き行為に及んだ事件につきまして、教育機関として保護者の皆様ならびに関係各位の皆様にご心配をおかけし、お騒がせいたしましたことについて深くお詫び申し上げます」と、同高校の冨山隆校長はその中で述べている。
「今回の事件につきまして本校の責任者として深く反省し、二度とこのようなことが起こらないよう教職員一同で生徒指導を徹底し、規範意識向上および再発防止に取り組む所存です」と、同校長は記している。続けて、「なおインターネット上では、多くの書き込みがなされ混乱した情報が錯綜しております件につきましても、多くの皆様にご迷惑・ご心配をおかけいたしましたこと重ねてお詫び申し上げます」と述べ、事件の経緯を記している。
それによると、2月5日、横浜市内のスポーツセンターでトレーニングを終えた4名の男子生徒が、近隣のコンビニエンスストアにて、万引き行為を行ったという。
さらに、「事情を聞く過程で、同様の行為をしている生徒の情報を集めたところ、計36名の生徒の名前が挙がり、全員がそれを認めた。なお、単独・グループ・期間・回数・場所・金額は異なるとし、生徒の申告による被害総額は概ね30万円」だという。
「今回の事件に関与した生徒につきまして、当職において個別面談を行いました。先ずはお店の人に対して反省を示す必要があること、万引きは犯罪行為であり自らを欺く行為であること、商品の後ろ側にいる人の姿に思いをはせることがない自己中心的な行為であること、衝動的・刹那的・享楽的な行為によって自らの将来に影を落とす結果となることを改めて諭しました」と、同校長は説明している。
「その償いは謝罪と清算だけでなく、これからの生き方で認めてもらう長い道のりであることを伝えた上で、謹慎を申し渡しております」と冨山校長は結んだ。
「アメリカ・バプテスト教会の祈りと支援を背景に、横浜バプテスト神学校を源流に持つ本校は、建学の精神を『人になれ、奉仕せよ』の言葉に象徴させて、神の前に喜び生きる人、神によって遣わされる社会に貢献する人を育てる使命を負っています」と同校は公式サイトで説明している。