欧州福音同盟(EEA)07年次総会が16〜20日まで、ギリシャのエヴィアで開催された。ゴードン・ショウェル・ロジャーズEEA総主事は近年欧州で増加するイスラム教徒について「イスラムをなんら恐れることはない」などと語り、参加者らを励ました。
ロジャーズ氏は17日に行われた講演で、欧州のイスラム教徒がまだ4.5パーセントと少数に過ぎないこと、移民によってイスラム教徒が入り込んできた一方、数多くのキリスト教徒も移住してきたことを挙げ、欧州におけるイスラム教徒の成長を憂えるよりもむしろ、キリスト者が「福音」の可能性を見るべきだと訴えた。
「キリスト者は、イスラム教のいかなるものからも少しの恐れも抱くことはない。キリストは世界で最も素晴らしいとされる宗教よりも偉大だ。」とロジャーズ氏。「(イスラム教の)人々を恐れ、悪魔のように見るのではなく、我々は欧州のイスラム教徒社会を大きな福音伝道の機会として捉えるべきだ」と、イスラム教に対する恐怖感ではなく、積極的な伝道精神を持つべきだと強調した。
ロジャーズ氏はまた、欧州を変化させることの出来るイエス・キリストの力、さらにキリストを知らずに生きている人々に福音を伝えるというEEAに与えられた使命を主張し、「この宇宙における神の永遠の計画は、イエスを中心にして回っている。イエスは常に全ての人々から受け入れられるわけではないが、イエスは各個人また社会、世界の唯一つの希望だ」と語った。
さらに、「イエスの福音の徹底的で変革的な力に対する確信を我々が再び見出すために、互いに協力し合わなければいけない」とキリスト者による相互協力の必要性も訴えた。
年次総会は5日間に渡って行われ、18日にはEEAの来年の計画について話し合われ、19日夕方には閉会礼拝が行われた。