アジア各地の巡礼地を広く知ってもらおうとアジア11ヶ国からカトリック巡礼地の代表者らが集まり、長崎市で15〜17日まで開催された「アジア巡礼所責任者会議」で、長崎の教会郡の世界遺産登録を支持する決議が全会一致で採択された。西日本新聞が19日、カトリック長崎大司教区の高見三明司教が明らかにしたと伝えた。
同紙によれば、決議では長崎の教会郡を「世界に誇るべきもの」と評価し、「長崎の教会郡とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録を強く支持するとした。今後、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に送られるという。高見司祭は同紙に対して、「世界遺産登録に向けて力強い応援になる」と喜びを語った。
教会郡は6月、ユネスコ世界遺産委員会で正式に世界遺産暫定一覧に登録され、現在遺産を証明するための調査や遺産周辺への緩衝地帯の設置、保管管理計画の作成など、登録に必要な作業が進められている。7月には長崎県が、遺産登録に向けてシンボルマークを作成するなどしている。