中国は、来年8月に開催される北京オリンピックで、中国を訪れる選手や観光客などに礼拝などの宗教的儀式を行うことを認めると約束した。
ロイター通信によると、15日から北京の人民大会堂で行われている中国共産党の第17回全国代表大会で、国家宗教事務局の葉小文(ヨ・シャオウェン)局長は、宗教を持つ多くの選手と観光客が試合に訪れると考えられるが、北京で宗教的な必要が満たされていることを確認するであろうと述べ、中国政府が来年開催のオリンピックで外国からの選手、観光客に宗教的な儀式を行うことを容認する意向を伝えた。
葉氏は、「私はここで、我々が提供する礼拝が、これまでのオリンピックで行われたものよりも劣らないことを約束できる」と語り、海外から来る人々が各自の信仰を十分に守れるよう配慮することを伝えたが、布教活動までを許可するかどうかについては触れなかった。
一方、葉氏は「互いが近づこうとするときに、それらを隔てる川がある。そのとき、あなたは橋を作るか、川を渡るために船を探すべきだ。非難し、ののしりながら川の片岸にただ立っていることはできない」と述べ、バチカンに対しては中国との外交関係を回復するよう促した。