東京YWCAが主催する「『YWCAピースウィーク2007』'いのち'を伝える2週間」が13日、開幕した。27日までの2週間、「いのち・平和・憲法」について考える様々なイベントを展開する。キリスト教を基盤に、性別、人種、言語、文化、身体的・精神的差異を超えて、平和な世界を実現するために活動する国際NGOが、現代を生きる日本人に「いのち」の本当の意味を問いかける。
初日は期間中の常設展として、元東京都職員で、今はNPO法人原子力資料情報センターなどで活躍する写真家小林晃さんの写真展「素顔の核燃料再処理工場」を開催。イギリス、フランス、六ヶ所村の、原子力発電所の使用済み核燃料を再処理するための工場と周辺の風景、そこで生活を送る人々の姿を展示している。
それに合わせてビデオコーナーでは「六ヶ所村通信」を上映。青森県六ヶ所村の再処理工場の建設に伴う様々な影響を、地元民の言葉と映像から伝える。
また、この日は東京YWCA専門学校の学生たちが企画する「YY祭り」が開催され、地域とつながるプロジェクトとして、学生たちによる清掃活動やレクリエーション、また、福祉施設からクッキーやパン、小物などの販売、手話で伝えるコンサートなどが行われた。
15日には作家の雨宮処凛(あまみやかりん)氏による「生活レベルの憲法」と題した講演を企画。他にもフェアトレードによるカフェや、ビデオ上映、戦争放棄のブローチ作り、20日にはテレビやラジオの音楽番組で活躍するピーター・バラカン氏が、世界各地のアーティストが伝える平和への願いを歌った曲を解説を交えて紹介する。
25日は「グラウンドゼロから"いのち"を・・・」と題して、被爆体験者であり元幼稚園長である天野文子さんが、世界中の子どもたちに平和を、という願いを伝える講演会を開催。27日にはアジア女性資料センター運営委員長の丹羽雅代さんのトークつき上映会「タンキム−ポル・ポト政権下の性暴力を生き抜いて」のビデオ鑑賞、第24回となる留学生日本語弁論大会が開かれる。
各イベントのチケットの申し込み、問い合わせは、東京YWCAピースウィーク担当(電話:03・3293・5421)まで。