ブラジル日本人移住100周年記念行事の一環とし、池田博牧師(日本福音キリスト教会連合本郷台キリスト教会)を団長とする日本人ブラジル伝道団が4〜22日までブラジル各地を巡る巡回伝道を行う。期間中は、サンパウロ、ロンドリーナなど7つの町を回り、12教会を巡回する予定。ブラジル日系紙のニッケイ新聞が6日報じた。
巡回伝道は、ブラジル日系キリスト教界連盟(長田光夫理事長)が主催するもので、池田牧師の他、池田牧師の妻の登喜子氏が副団長として参加し、歌手の大和田広美さん、荒井かほりさん、田中利二さん、吉田祥一、吉田紀子さんらが加わる。巡回中に行われる牧師会には、日本のJリーグ鹿島アントラーズで活躍した、ビスマルク元選手も出席予定だという。
ブラジルは世界最大の日系人移住地で、現在約140万人の日系人が住むとされている。ブラジルへの日本人移住は、日本人781人を乗せて神戸港を出航した「笠戸丸」が1908年6月18日に、ブラジル・サントス港に入港したことに始まり、来年100周年を迎える。
ブラジルでは昨年、大統領令で「日本人移住百周年記念事業国家組織委員会」が組織され、100周年に向けて日本文化を紹介する多彩なイベントが計画されている。8月には「地中海ソプラノ」と絶賛される工藤篤子さんがサンパウロ市を中心に6会場を回る賛美コンサートツアーを開催している。