「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです」(2コリント8:9)
私の恩師は、神学生のときに訓練を受けました。イエスの弟子たちと同じように、何も持たないで伝道に行くよう言われたのです。二人の神学生は、信じて出かけました。ある雨の日、一人の人にイエスの話をしましたが、信じてもらえませんでした。しかしその人は、二人のところにまた戻ってきました。その人のお宅で一週間ほど食事付きで泊まらせてもらい、一銭も持たずに伝道旅行ができました。
結婚の時にも蓄えはなかったそうです。神が備えてくださると信じていました。そうこうしているうちに、異言を語ったせいで所属教団を追い出されてしまいました。その時も、神が養ってくださると信じていたので、教団にいる時よりも多くの献金で養われました。奥さんが働き出すと、家計は大変になりました。先生は、神様だけを見ていくようにと奥さんに勧めました。奥さんが仕事を辞めると、また多くの献金で養われ、夫婦一緒にフルタイムで奉仕できました。今、枚方で広い土地を持ち、教会を牧会しています。
神様はおっしゃいます。キリストが貧しくなられたのは、私たちが富む者となるためです。あなたはもうすでに祝福された人なのです。その祝福を受け取りさえすれば、長い年月をかける必要もなく、ただちに神の栄光をあらわすことができます。
私たちは、何か自分の問題を解決するために信仰生活を送っているのではありません。私たちに問題があるのは、私たちを鍛えるためであり、整えるためです。整えられたならば、神様があなたの人生をどのようにされたいのか、それを知ることです。
ヨセフには、総理大臣になるという神様のご計画がありました。では、あなたに対する神様のご計画は何でしょうか。それが分からなければ、神様に祈ってください。そして、今あなたがなすべきことは何かを知ってください。神様が言われたことを受け取り、信じ切ることによって、私たちは神の器とされていくのです。
ヤコブは、ついに兄のところに戻りますが、胸中では兄を恐れていました(創世記32:11)。私たちも、お金や様々なトラブルを恐れている間は心配します。ヤコブの勝利は、神様が最初から約束されていました。私の人生は、わざわいではなく、平安であり、将来と希望あふれるものだと、御言葉の約束を今信じ切れるならば、悩む必要は一切ありません。
すべてを神様に任せるのです。神様がこのようにせよとおっしゃれば、そうするのです。なぜなら神様は、私以上に私のことをご存じだからです。今の私に何が整っていないのか、神様はよくご存じです。自分で登ろうとしてはいけません。神様が引き上げてくださるのです。自分で道を開こうとするのではなく、神様に委ねることです。神様の約束を信じ切ったときにこそ、あなたの人生は、楽になるのです。
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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