「システィーナ礼拝堂天井画」の完全再現を今年春に終えた大塚国際美術館(徳島県鳴門市)では、11月を「バチカン月間」と銘打ち、多彩な催しを計画している。
バチカン市国には教皇庁や宮殿、礼拝堂や各種美術館など24の美術関連施設があり、キリスト教美術屈指の作品が集まる「バチカン美術館」となっている。大塚美術館では11月、その概要を分かりやすく伝えるパネル展や、担当スタッフがバチカン所蔵作品の陶板名画の中からルネサンス時代の大作を中心に解説する特別ギャラリートークなどを用意している。
11月10日には、バチカン美術館からフランチェスコ・ブラネッリ館長を迎いての記念講演を行う。講演では、バチカン美術館に展示されている数々の作品に触れながら、バチカンと世界の人々をつなげる同美術館の社会的役割や、歴代教皇の公的活動に美術館が与えた影響について語る予定。
また、「バチカン月間」の間は期間限定で、本国バチカン美術館でしか購入できない公式ガイドブックやポストカードを販売。館内レストランでは期間限定のイタリア料理も楽しめる。
問い合せは、大塚国際美術館(電話:088・687・3737、FAX:088・687・1117、ホームページ:http://www.o-museum.or.jp)まで。