【CJC=東京】 教皇ベネディクト16世は1日、バチカン国際聖体大会委員会議長に教皇儀典室の現儀典長ピエロ・マリーニ大司教を任命。後任の儀典長にはイタリア・ジェノヴァ大司教区のグイード・マリーニ司祭を任命した。
ピエロ・マリーニ大司教は、前教皇ヨハネ・パウロ2世の時代から20年間に渡って儀典長を務めた。
新儀典長のグイード・マリーニ司祭は1965年、ジェノヴァ生まれた。1989年に司祭叙階し、これまでジェノヴァ大司教区で大司教秘書、儀典長、教区教育委員会責任者等を務め、北イタリア神学院ジェノヴァ校や宗教学研究所などで教会法や神学の教鞭をとった。ジェノヴァ大司教ジュセッペ・シリ枢機卿によって叙階された同司祭は、枢機卿の影響を強く受け、教会や典礼に関しては伝統的な見解の持ち主とされている。
さらに、教皇は機関紙「オッセルヴァトレ・ロマノ」の編集長を、長くその任にあったマリオ・アグネス氏から、カトリック誌「アヴェニーレ」の寄稿者として知られるジョバンニ・マリア・ビアン氏に交代させた。
英カトリック誌「タブレット」によれば、これによりベネディクト16世は、前ヨハネ・パウロ2世時代のバチカン人事を一新したことになる。