今春、日本基督教団東美教会の伝道師となった陣内さんは、牧師家庭に生まれた。教会で育ち、シンガーソングライターとしての歌唱力を聖歌隊として賛美を歌う中で身に付けてきた。
15年に渡るメジャー活動の間、クリスチャンとしてのアイデンティティを失うことなく歩み、03年には夜間授業がある日本聖書神学校に入学、今年卒業を迎えた。現在、ライフワークとして「チャーチコンサート」を日本各地の教会で行っている。
これまで同著を記念して、地元山口や大分のグレイスチャペルではライブコンサートを行い、大分県中津市の中津教会ではコンサートと共にメッセージも伝えた。12日に行われるコンサートの後も、長野や富山、大阪、兵庫、千葉など各地を回り、教会や神学校でコンサートを行う予定。
デビュー当時から「歌って踊れる伝道師になりたい」という陣内さんの願いは、主を褒め称える賛美の中でかなえられた。
「僕んちは教会だった」は、90年代に「月刊カドカワ」に3年間にわたって連載されていた陣内さんの自叙伝風エッセイ「教会の裏窓から」を加筆・再編纂したもの。日本キリスト教団出版局出版、四六判変型判、並製、96頁、税込1050円。(Amazon:僕んちは教会だった)
【陣内大蔵(じんのうち・たいぞう)】 シンガーソングライター、日本基督教団東美教会伝道師。関西学院大学神学部在学中の88年にメジャーデビューし、「空よ」「心の扉」「新しい風」など特に90年代前半に多くのヒット曲を生み出した。TV番組主題歌やCMソングも手がけ、少年隊、吉田栄作、永井真理子、チャゲ、沢田研二などに楽曲を提供。ラジオDJのプロデューサーを努めるなど、活動は多岐に渡る。これまでにオリジナルアルバム11枚、シングル23枚をリリース。オフィシャルホームページ(http://www.jinnouchitaizo.com)