西アフリカを襲っているエボラ出血熱に関して、YWCAでは、リベリアとシエラレオネ両国のYWCAと連帯して、エボラ出血熱の感染予防プログラムへの支援を呼び掛けている。
エボラ出血熱はウイルス性出血熱の一つ。死亡率50~80%という種もある「人類が発見したウイルスの中で最も危険なウイルスの一つ」とも呼ばれている。症状は39度を超える高熱と頭や腹部の痛みを感じ、その後消化器や鼻から激しく出血するという。
世界保健機関(WHO)のまとめでは、今回の流行で、14日までに感染疑い例も含め1万4415人が感染し、5506人が死亡している。感染経路やウイルスの自然宿主がいまだ特定されておらず、謎が多いのも特徴。現在は、人の手に触れるドアノブやスイッチ、ハンドル、また手自体の消毒などの対策が取られている。
今回集められる募金は、両国のYWCAによるエボラ出血熱の感染予防プログラムへの資金援助のために用いられる。予防プログラムでは、1)予防に必要な知識の教育と啓蒙、特に治療や介護の責任を負うことが多く、従って感染の危険が高い女性・女児の予防教育、2)予防教育を行う女性たちのトレーニング、3)他団体との協働などを行う。
募金は、郵便振替(口座番号:00170-7-23723、加入者名:公益財団法人日本YWCA、通信欄に「西アフリカのエボラ出血熱感染予防プログラム支援」と記入)で受け付けている。領収書など税額控除に必要な書類を送るため、住所は必ず記入。受け付けは来年1月31日まで。