「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」
役者は様々な役を演じます。時には正反対の役柄を演じることもあります。どうしてそんな事ができるのでしょうか。それは彼らが脚本に従って演じているからです。
実は人生にも脚本があって、私たちはそれぞれ自分の持つ脚本に従って人生という舞台で演じているのです。
ある人の人生脚本は、『私は悪い星の下に生まれた』という題名です。こういう人は、自分は幸せになれるはずがないと思い込んでいて、幸せが続くと不安になり、自分からその幸せを壊していくのです。また別の人の人生脚本は、『人生万事塞翁が馬』という題名です。人生の吉凶・禍福は予測できないものと考えるので、いつも「今」を楽しむことができないのです。
人は自分の心の中にある「人生脚本」に従ってしか生きられないものです。ですから人生を変えるには、脚本を変える必要があります。
あなたにスバラシイ「人生脚本」を紹介します。そして、この「人生脚本」に従って生きるなら、あなたは必ずスバラシイ人生を歩むことになります。
その「人生脚本」とは聖書です。聖書はあなたを積極的・肯定的・創造的生き方に導いてくれます。例えば、「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」という脚本を持つ人は、何が起こっても安心してリラックスして歩むことができるのです。
昔、殿様のお気に入りの梅の絵を描くために、有名な絵師が城に招かれました。いざ描こうとした時、猫が一匹現れて真白い紙の上をトコトコ駆け抜けて行きました。紙の上には猫の足跡がくっきりと残りました。 家来たちは大慌て、切腹の覚悟をした者もいました。 しかし、その時、絵師は何事も無かったかのように筆を取り、絵を描き始めました。すると名人の手によって、ある足跡は梅の花びらに用いられ、ある足跡は梅の木の節目に用いられ、絵が完成した時、どこに猫の足跡があったか全くわからなくなりました。
同じように、私たちが全能なる神の御手に人生で起こるすべてのことを委ねていけば、苦しみも悲しみも痛みもすべてが益と変えられ、私たちの人生にすばらしい彩りを添えてくれるのです。
アメリカ人キャロルさんは17才の時、突然の事故で片足切断という手術を受けました。周りの人々は慰めの言葉もありません。人々が言葉を捜している時、彼女は明るく笑ってこう答えました。「これから私は足のない人たちの友だちになれるわ」。何という前向きな生き方でしょうか。
毎週日曜日、教会の礼拝では聖書という「人生脚本」に従って生きるコツが語られています。是非お出かけ下さい。そして人生という舞台の上で、ぎこちない大根役者ではなく、人々に感動を与える名優として演じていただきたいのです。
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