【CJC=東京】イタリアの日刊紙『コリエーレ・デラ・セラ』9月19日付けは、教皇ベネディクト十六世が8月に、コンドリーザ・ライス米国務長官の会談申し入れを拒否していたと報じた。
ライス長官は8月初め、ローマ近郊カステルガンドルフォの別荘で教皇との会談を希望したが、「教皇は休暇中だ」として断わられたという。中東訪問に先立って「外交的なお墨付きを得るためだったと見られている。
同紙は「中東問題に関するジョージ・ブッシュ米大統領のイニシアチブをめぐり、バチカン(ローマ教皇庁)と米政府の意見の相違を反映した」と見ている。ただ教皇は8月の政治的会談申し入れをすべて断っているとも報じている。