【CJC=東京】本国強制送還で米国籍を持つ息子と引き離されるのを避けるため、1年にわたり米シカゴのアダルバート合同メソジスト教会に立てこもっていた不法移民の女性、メキシコ中部プエブラ州出身のエルビラ・アレジャノさん(32)が8月、米入管当局に身柄を拘束されメキシコに送還された。
アレジャノさんは1997年に米国に就労目的で不法入国。長男サウル君(8)が誕生したが、シカゴの空港で清掃員として働いている時に入管当局に摘発された。サウル君は米国生まれのため米国籍を保有。サウル君と離れ離れになることを避けるため、教会に逃げ込んだ。
以後約1年間、教会で寝泊まりしていたが、8月20日にロサンゼルスで開かれた移民法改正を訴える集会に参加したところを入管当局に身柄を拘束され、サウル君を残して送還された。
アレジャノさんは9月13日、強制送還された国境サンイシドロのメキシコ側で、米移民政策の改善を訴えるデモを行った。デモには約20人が参加した。