【CJC=東京】米電子雑誌『ワイアード・マガジン』9月11日付けによると、米国でヒトゲノム計画を率いてきた、国立ヒトゲノム研究所所長のフランシス・コリンズ博士は神の存在を信じており、進化は確かに起こったがその引き金を引いたのは神だとする立場に立っている。
進化は確かに起こったがその引き金を引いたのは神だとする主張を、昨年夏に出版した著書『神の言葉』(仮題)の中で展開した博士は、このほど、ポッドキャスト『ポイント・オブ・インクワイアリー』のインタビューで「私はたまたま神が実在すると信じるに至った。それでも基本的に私は、議論に勝ちたいがために、議論をねじ曲げるような人々には反対する。実際に進化を示す証拠が揺るぎなく存在するというのに、宗教的な根本主義者たちは机を叩いて進化を邪悪だと叫び立てている」と語った。
「特に若い人たちが、科学か信仰か一方を選ばねばならないと教えられているのを悲しく思う。どちらの一つを選んでも、片方だけでは人生の豊かさを失うことになる」と博士は語っている。